HOME

My Style

第2回 吉田玲雄 - Leo Yoshida

My Style Interview 第2回 吉田玲雄

吉田玲雄 Leo Yoshida 「Porter Classic」取締役 「ホノカアボーイ」著者

吉田玲雄 インタビュー <前編>
吉田玲雄 インタビュー <後編>
  • #01 「ホノカアボーイ」のエピソード
  • #02 「Porter Classic」の哲学
  • #03 自分らしい生き方
  • #04 今後の活動や注目人物
吉田玲雄 Leo Yoshida プロフィール
1975年東京生まれ。1993年インターナショナルスクールを卒業後渡米し、ロサンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコなどの大学で映画と写真を専攻。2003年サンフランシスコ・アート・インスティテュート大学院卒業後、作家・写真家として活躍し、現在は「Porter Classic」取締役を務める。著書「ホノカアボーイ」が映画化され、2009年3月14日から全国東宝系にてロードショー。

前回のインタビューでは吉田玲雄さんご自身のベースとなる部分を語っていただきました。今回は映画化された著書「ホノカアボーイ」のエピソードからご自身で設立されたアパレルブランド「Porter Classic」の哲学、自分らしい生き方や今後の活動までお話いただきました。


#01 「ホノカアボーイ」のエピソード

「本は大事な娘で、映画はその娘の婚約者」

ホノカア村の暮らしを綴った日記から誕生

「ホノカアボーイ」は、ホノカア村での些細なことから大きな出来事まですべてを綴った日記がベースになっています。日記を書き始めた理由は、南国の小さな村にある古い映画館で映写技師をできるなんて、人生最初で最後の体験だなと思ったからです。それまでは日記なんて書いたことがなかったのに(笑)。偶然と幸運が重なりこの日記が一冊の本になり、映画化もされました。映画の脚本を初めて読んだときは、原作の雰囲気がしっかりと描かれていたのですごくうれしかったです。 例えるなら、本は僕が一生懸命育て上げた娘で、映画はその娘に愛情いっぱいに接してくれる婚約者みたいなものですかね(笑)。

天国から見守られていた撮影現場

映画の撮影はハワイ島でのオールロケだったので、ホノカア村の人たちは「自分たちの村で映画が撮影されるなんて!」とお祭り状態。最初は緊張感のあったスタッフも、その雰囲気のおかげでリラックスして撮影に取り組めました。現場では風が吹いてほしいときに吹き、雨が止んでほしいときに止んで、ビーさん()が天国で見守ってくれているんだと感じることもありました。初めて出来上がった作品を観た日は、最初から最後までガチガチでしたね(笑)。でも3日後に改めて観てみると、本当に素晴らしい作品ができたなと楽しめました。

吉田玲雄さんがホノカア村滞在中に可愛がってもらったおばあちゃんで、「ホノカアボーイ」の主要人物。2003年他界。
吉田玲雄

#02 「Porter Classic」の哲学

「世界に誇るべき“Made In Japan”」

日本の職人技と選び抜いた素材が融合

「初心に戻ってもう一度モノ作りに取り組みたい。」「わがままでも自分たちが作りたいものだけを作りたい。」そんな思いから親父()と二人で起ち上げたのが「Porter Classic」です。扱っているのは、日本の職人技と選び抜いた素材で作り上げた“Made In Japan”のアイテムだけです。いま僕が履いている短パンにしても、糸から岡山の工場で作っています。ボコボコとしたムラ糸なので、染め色の出方に個性が出るんですよね。ここまで一貫して“Made In Japan”に徹しているのは、世界でも「Porter Classic」だけじゃないでしょうか。それほど日本の職人技に誇りを持っています。

困難を乗り越えてこその一生モノ

いま「Porter Classic」では、剣道着の生地を使ったアイテムを展開しています。とにかく誰も行わなかったチャレンジだったので、店頭に並ぶまでは試行錯誤の連続でしたね。この生地は丈夫で触り心地のいい最高の素材なので、なかなか手に入れることができなかったんです。何度もお願いするなかでようやく手に入れた生地を職人さんに持っていくと、「こんな分厚い生地じゃミシンが壊れてしまう」と言われました。でも、そんな問題もモノ作りが好きだからこそ、苦にせず乗り越えられました。これほど手間ひま掛けて生まれた「Porter Classic」のアイテムは、きっと一生モノとして使っていただけると思います。

吉田玲雄
「Porter Classic」代表取締役社長を務める吉田克幸氏。あらゆる人々から圧倒的人気を集める「吉田カバン」のチーフディレクターとして、名作「TANKER」シリーズを生み出した。81年、日本人として初めて「ニューヨーク・デザイナーズ・コレクティブ」のメンバーに選出されたことでも知られる。

#03 自分らしい生き方

「弱い人を助け、ラブ&ピースに」

育ってきた環境で身についた生き方

僕の母が白人なので、日本で育ったのに“外の人間”として見られることがありました。それがコンプレックスになって、“弱い人を助ける”という僕なりの哲学が生まれたんです。ほかにも“人の喜びは自分の喜び”という想いを持った親父や恩師の背中を見て、「ラブ&ピース」の大切さも学びました。そして、そうした生き方をいつも大事にしています。だからこそ技術ある日本の職人さんが営む工場が閉鎖されていく時代に、「Porter Classic」がそうした職人さんの力を借りて“Made In Japan”を貫くことには意味があると思っています。

理屈を超えて何かが伝わる瞬間

映画だけでなくすべての分野に当てはまるんですが、芸術や文化に接するときは字幕に頼らない。これが僕なりの方法です。言葉が分からなくても作品のメッセージを自分なりに汲み取ろうとすれば、理屈を越えて何かが伝わるときがあるんです。それが訪れた瞬間が一番興奮しますね。自分の知っている世界は決まっているかもしれないけど、それ以上に世界は広いということを教えてくれます。


#04 今後の活動や注目人物

「人間はいつまでも成長できる」

ギャラリーや1点モノプロジェクトが始動

銀座店と同じ場所のインターナショナルアーケード内に「Gallery Porter Classic」がオープンしました。現在(2009年7月現在)は、「Porter Classic」のロゴデザインやアートワークを担当しているイラストレーターのmimoeさんの作品を展示しています。ほかにも親父が、売れたらお仕舞いの1点モノプロジェクトを開催する予定です。出品者にはエリック・クラプトンさんや日本の有名な作家さんをはじめ、たくさんの方の参加が決定しています。みなさん、モノに対する“ありがたみ”を持っている人なので、思い入れが詰まったアイテムを出品してくれると思います。

本当に学ぶことしかない娘の存在

いま注目している人物は、生まれて半年の娘ですね。人間が日々成長できることを教えてくれる究極の存在です。娘を見ていると、本当に学ぶことしかないですね。もし娘が嫌な想いをしたり傷ついたときは、いてもたってもいられなくなります(笑)。僕はいままで遊びが大好きな人間でしたけど、いい女性と出会えて子どもも授かることができ、いまは本当に家族の素晴らしさを実感しています。人間はいつまでも成長できるんですね。

吉田玲雄

Pick Up!|FREECOM × Porter Classic 1.8インチ外付けHDD レザーモデル|(8月発売予定)

職人さんの伝統技術と最先端のテクノロジーが融合した製品です。コンピュータとファッションという分野は、世の中を見渡すとカッコいいものとダサいものがはっきりしています。だから今回の製品は、全くコンピュータやファッションに興味がない人でも関心を持ってもらえるような、ぶっちぎりのカッコよさに仕上げたつもりです。たくさんの人に喜んでもらえるようなモノじゃないと、やる意味がないですからね。

関連情報
Porter Classic
●「Porter Classic銀座」
○住所 東京都千代田区内幸町1-7 インターナショナルアーケード第1アーケード内
○TEL 03-5512-0150
○営業時間 11:00〜20:00 年中無休
●「Porter Classic福岡」
○住所 福岡市中央区平尾2-19-35 minorityrev hirao内
○TEL 092-534-8518
○営業時間 12:00 〜 20:00 第3火曜日休業

「Porter Classic」公式サイト


My Style トップへ戻る

My Style 次回更新予告!

My Style Interview
さまざまなジャンルで確かな足跡を残すクリエイターに聞く
CUSTOM PAPER PROJECT
New Paper Available!